【最新版】看護師派遣が可能な仕事と違法になる注意点まとめ!

看護師の派遣は違法なのでしょうか、それとも合法でしょうか?

最近こういった疑問をよく耳にするようになりました。
果たしてどちらが正解なのでしょうか?

今回は看護師の派遣業務について、どんな仕事が違法か、また派遣看護師のメリットとデメリットについて考えていきたいと思います。

どんな看護師の派遣は違法?

看護師の派遣は違法ではありませんが、場合によって違法になることもあるということを理解しておく必要があります。
実は以前は法律により看護師派遣が禁止されていた期間がありました。

しかし2003年、2006年に派遣法が改正され、それに伴い看護師を含む医療業務の派遣が可能となりました。
加えて、看護師の派遣に関係する法律があるということを知っておく必要があり、この法律によって労働の合法、違法が区別されます。

「労働者派遣法」、正式名称は「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律」という法律です。
この法律があるため派遣で働く人の権利が守られ、また派遣先の企業が遵守すべきルールを定めているので、派遣という立場でも安心して労働することができます。

この法律によって派遣が禁止されている業務があり、医療機関には看護師を派遣することはできません。
医療機関に含まれているものとして、病院、クリニック、介護老人保健施設(訪問入浴介護・訪問予定入浴介護は除く)、助産所、訪問看護などがあります。

そう聞くと看護師の派遣は違法ではないかと思われるでしょう。
しかし医療機関側がある状況に当てはまる場合、派遣の看護師を雇うことができます。

派遣看護師として働ける三つの条件

以下の三つの条件に当てはまれば、派遣看護師として働けます。

  1. 医療が不足している離島や僻地で業務にあたる場合
  2. 産休・育児休暇中のスタッフの代替として業務にあたる場合
  3. 紹介予定派遣(紹介後六ヶ月以内に直接雇用される前提での雇用)

医療が不足している離島や僻地で業務にあたる場合

単に地方都市や過疎地などといった人が不足しがちというところではなく、極端に医療従事者が少ない所を指しています。

産休・育児休暇中のスタッフの代替として業務にあたる場合

この場合は代替するスタッフの休業機関に合わせて働くので、派遣期間が一年前後になることがあります。

紹介予定派遣(紹介後六ヶ月以内に直接雇用される前提での雇用)

紹介予定派遣とは、正社員として雇用を前提とする場合、紹介予定派遣が許可されています。

まず、契約書に明記された期間は派遣社員として働き、その期間が終了後双方が納得した上で正社員になることができます。これは病院や医療施設側が看護師の仕事ぶりを観察でき、その上で正社員として採用するかを判断することができます。

派遣で働いている看護師は、派遣期間を通じ、職場の雰囲気や自分が望んでいたスキルや知識を習得できる所かどうか、また人間関係を観察しその後同じ職場で正社員として働くかどうかを選ぶことができます。

派遣看護師で多い事例

一般的に、一番多く当てはまるものは㈪の場合です。

私が働いていた病院でも産休や育児休暇の期間中、その人の代替として看護師が派遣で短期間働いておられました。もちろん休暇に入る方の代わりなので、仕事の引き継ぎの期間があり、即戦力のあるスタッフが派遣で来ておられました。

この方法は休暇に入るスタッフや派遣でこられていたスタッフ双方にメリットがあったと思います。

まずこれから産休、育児休暇に入るスタッフ、介護のために休暇をとるスタッフは、休暇の後すぐ職場復帰できる場所が保障されているので安心して休暇をとることができます。

また、派遣機関を通じて派遣されてきたスタッフは給料は医療機関からではなく派遣先から受け取るので、高時給で働くことができます。

こうした法律の改正により、以前なら結婚、出産、育児もしくは親の介護などでやむなく職場を離れていった人たちが社会復帰しやすくなったともいえるでしょう。

3つの条件以外で看護師を派遣できる場合

これらの条件以外でも、看護師を派遣することができます。

例えば、医療機関以外の場所として保育園、デイサービス、有料老人ホーム、特別養護老人ホーム、訪問介護センター、健診センター、社会福祉施設(障がい者施設、保護施設、児童福祉施設)があります。これら多くの医療機関以外の場所で派遣看護師として勤務することができます。

多くの看護師派遣会社が取り扱う求人情報は主に、デイサービス、有料老人ホーム、特別養護老人ホームです。こう考えるとこれらの施設が常に人手不足ということが分かりますね。

派遣看護師のメリット・デメリット

では、派遣看護士として働く場合のメリット・デメリットを紹介してきます。

転職や派遣を考えている人は参考にして、この先の仕事について考えてみてください。

メリット

メリット1:時間の融通が利く

最大のメリットは、正社員ではないのである程度時間の融通が利くという点です。これは子育て中の人にとっては良い条件と言えるでしょう。

多くの場合、派遣は時給制なので定時で退社することができます。派遣看護師のため、重い責任が任せられることは正社員に比べて少ないかもしれません。

また、正社員に比べサービス残業がないので時間を有効に使えます。さらに人間関係が複雑にならず楽に働けます。

メリット2:勤務形態を選べる

派遣看護師として短期・長期雇用を選択できます。多くの場合派遣先から週に何日以上勤務必須や曜日の固定、土日休み、日勤のみ、夜勤のみ、午前のみなどの条件を提出されていることがあります。

そのため前もって自分はどんなスタイルで働きたいかを派遣会社に伝えておくならストレスが少なく働くことができると思います。

メリット3:勤務時間外の拘束が少ない

職場によっては勤務時間外にミーティングに参加するよう言われることがあります。

でも派遣看護師の場合は、ミーティングへの参加を免除されることが多いです。もちろん、派遣看護師でもミーティングへの参加を要求される場合もあります。

その場合時間外手当があるのか気になりますね。

そうした時にはまずは派遣会社に相談しましょう。

派遣契約の条件を詳しく理解していない職場もあり、場合によっては「時間外手当をつけるので参加するように」や「自給が発生するなら参加は必要ない」と反応はさまざまです。

前もって派遣会社と相談しておくならこういったストレスを減らすことができます。

メリット4:勤務条件によっては有給休暇や福利厚生も受けられる

正社員は有給があるので、派遣看護師としても有給がもえるかどうか知りたい情報ですね。

労働基準法の中に「雇用契約を結んだ日から6ヶ月継続勤務し、かつ全労働日の8割以上を出勤した労働者には、10日の年次有給休暇を与えること」と明記されています。

この労働基準法は派遣で働いている人にも当てはまります。ですから、派遣として6ヶ月以上働き、かつ労働日の8割以上の出勤が認められたなら有給休暇が得られます。
これも大きなメリットといえるでしょう。

また、半年や1年以上勤務する場合、勤務先で年金や社会保険関係の加入ができます。

そのため派遣が単発であったり、半年未満のものはこうした福利厚生を受けることができません。

この点は派遣会社や勤務先に確認することをお勧めします。また新しい職場が決まっていて仕事を開始するまでに数ヶ月あるというような方に向いているお仕事かもしれません。

デメリット

デメリット1:即戦力としての働きが求められる

派遣で働いた場合すぐに仕事を覚え、即戦力になる必要があります。

だいたい派遣された職場は人手不足という問題を抱えているところが多いので、働き始めたあと多くの時間をとって教えてもらえることは少なく、難しい仕事をすぐにまかせられることがあります。

看護師としてブランクがある人は少し怖く感じるかもしれませんね。

デメリット2:派遣の最長期間が決められている

どんなに気に入った職場でも派遣の場合、最長3年間の年数制限があります。それ以上勤務できないのは少し残念ですね。

デメリット3:派遣期間は昇給がない

派遣として働いている期間、昇給はありません。最初に勤務契約をした内容のまま数年過ぎても昇給しません。

正社員の看護師は毎年いくらかの昇給がありますが、派遣期間中は同じように働いても給料が上がらないので少し残念です。
また退職金やボーナスもありません。

昇給がなく働ける年数に制限があるため将来に不安を感じると言う声もあります。

デメリット4:職場環境が頻繁に変わる

もし派遣が単発な場合、毎回職場が異なります。

正社員として働いていたときに人間関係でストレスを感じて退職した場合、派遣先で毎回人間関係を構築するというストレスが生じるかもしれません。
単発のため長く続くような人間関係はありませんが違ったストレスがあると言えるでしょう。

これらのメリット・デメリットを参考にし、派遣について検討するならよい派遣先を見つける助けになるでしょう。

良い派遣会社を選ぶには?

1、 厚生労働省の許可を得ている派遣会社を選ぶ

もし派遣会社を通じで仕事を選ぶ場合、違法派遣にならないように派遣の会社を選択しましょう。
一番安心できる方法は、厚生労働省の許可を得ている派遣会社を選ぶことです。派遣会社は厚生労働省の許可がないと労働者派遣事業を行うことができません。

それぞれ派遣会社のホームページに掲載されている許可番号、「派」から始まる2ケタ、6ケタの数字があります。この許可番号をもたない派遣会社はすべて違法と考えて間違いないでしょう。

こういった豆知識があるなら、良い派遣会社を選択することができ、働き始めても安心して仕事に集中できますね。まれに違法な看護師の派遣会社があるようですので、このような問題がないかをチェックしておきましょうしょう。

2、 親切、丁寧な看護師派遣会社を選ぶ

看護師派遣会社の中には、求人の紹介だけでなく、勤務先の面接や見学に同伴してくれるところもあります。
前もって派遣会社に登録し、こちらの条件を伝えて置くなら派遣会社が直接就業先と交渉してくれ、こちらの希望も伝えてくれます。

また、一般の求人情報に上がっていない非公開求人情報を紹介してくれることもあります。こまめに派遣会社と連絡を取ることでこういった情報を手にすることができるでしょう。

子育てしながら派遣看護師として勤務したい方もおられるでしょう。
派遣の場合、一週間何時間働くとか、何時から何時まで勤務できる、午前もしくは午後のみの勤務が可能などという条件を具体的に提示します。

こうした条件と勤務先の条件がマッチすると派遣が成立し派遣看護師として働くことができます。
子供が学校へ行っている時間だけ働きたいという人にとって残業もなく、ストレスも少ないのでとても魅力的な良いお仕事ですね。

派遣看護師が扶養内で働ける?

気になるのは、扶養内で働きたい場合どのくらい働けるかという点です。
夫の扶養内で働きたい場合、年間103万円以下であれば専業主婦とみなされます。
これを12ヶ月で割ると大体1ヶ月あたり85000円です。

このように、だいたいの金額を目安にすると扶養内で働くことができると思います。
もちろん、自営業をされている方だとこの計算方法は当てはまらないかもしれませんので、参考程度にとどめておいていただければと思います。

派遣看護師にまつわる最近の状況

今までは出産や子育てのため病院などの医療機関を退職し、その後派遣会社を通じで派遣看護師として働いている人が多かったと思います。
最近の傾向として、若い独身の看護師でも病棟勤務に疲れを感じたり、人間関係でうまくいかなかったりと体力的に、精神的に退職を考えている人たちが派遣看護師として働く人が増えています。

人によってはまず派遣看護師として働き、慣れてきたら病棟などに復帰する目標を持っています。それとは反対に、一度派遣看護師と働くと自分にとてもあっているのでもう常勤には戻りたくないという人もいます。

また、趣味や海外留学などを行うために正社員として勤務せず、派遣看護師として登録し、自分の時間に合わせて派遣のお仕事をする方もいます。一番よいのは自分にあって楽しく働けると言うことなので、あまり気を張らず働いてみることをお勧めします。

こう考えると人手不足が続いている医療や福祉機関ですが、これからの時代、いろんなタイプの働き方をする人が増えていきそうですね。

まとめ

看護師のお仕事は生命を預かる仕事です。

他の職種とは違い法律によって決められた条件でのみ看護師派遣が行われていることを理解していただけたと思います。昔はひとつの職場で一生働く、婦長をめざす、スキルや知識を高めていくという考え方でした。

また、一度結婚、出産のため職場を離れると、また看護師として仕事をしたくてもブランクがあるため、なかなか看護師の仕事が見つからず思うように働くことができませんでした。

しかし、ここで述べたように最近では、派遣会社を通じで派遣看護師として短期、長期、単発で働けるようになっています。
いままでの看護の世界での常識が変わりつつある気がしました。

ワークシェアリングという考え方が定着しつつあり、自分のライフスタイルに応じて、一番合う仕事や働き方を、選ぶ時代になっています。

しかし、実際のところ看護師として働いていると派遣についてはあまり情報がないのも事実です。
ぜひいろいろなサイトを参考にして、あなたにあった派遣会社が見つかると良いですね。

まずは派遣会社に質問したり、情報を収集してください。
安心して、新たな職場で活躍できるといいですね!